
ダシュン(本名:張達尋/ジャン・ダシュン)は 1981年、中国ハルピン市のコントラバス奏者の家に生まれ、9歳よりレッスンを始める。 北京中央音楽院付属校に11歳で入学、16歳で渡米し インターローケン芸術高校(ミシガン州)に学ぶ。 同校を卒業後、インディアナ大学のローレンス・ハースト氏に師事。 在学中より、コントラバス奏者としては異例な ソリストとして活動をはじめる。 これまでに キース・ロックハート指揮セント・ルークス管弦楽団、カール・セントクレア指揮パシフィック交響楽団、オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団(100周年記念コンサート)など、多数オーケストラとソリストとして共演し、いずれも好評を博した。
2007年4月には、コントラバス奏者としては史上二人目のエヴェリー・フィッシャー新人賞を受賞。 これまでにも、2001年、国際コントラバス奏者協会ソロ・コンペティションのシニア部門において最年少で優勝。また、2002年にWAMSO(ミネソタ・オーケストラ女性連盟主催)コンペティションとASTA(米国弦楽教授協会)ソロ・コンペティションにおいては 他楽器を抑えて優勝。 2003年、ヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションにおいて、コントラバス奏者として初めて第1位を受賞し、ニューヨーク、ボストン、ワシントンなど米国主要都市でリサイタルデビューを果した。ピッツバーク・トリビューン紙では「ジャンの演奏に、観客はただ息を呑むばかりだった。彼は、この上ない芸術性で音楽を歌い、感情的に、且つ情緒溢れたものに造り上げた。」と絶賛された。
ダシュンは、ソロの活動に留まらず、室内楽やアンサンブルにも意欲的に参加している。2005年からは、ニューヨーク、リンカーン・センター室内楽協会Ⅱのメンバーとして、演奏会や、グラモフォン・レーベルの録音にも参加している。その他、ラ・ホヤ音楽祭、ストリングス・イン・ザ・マウンテン、バンクーバー音楽祭などに出演。2007年のミュージック@メンロー音楽祭では、ボッテシーニ作曲グランド・デュオ・コンチェルタントを演奏し、非常に高い評価を得た。
ダシュンは、ヨーヨー・マが率いるシルクロード・アンサンブルの一員でもある。2004年にはNHKの「新シルクロード」のサウンドトラック録音、 翌2005年愛知万博に参加。 2007年には上海市にて開催の特別オリンピックの開幕式を含む中国コンサートツアーに参加。 同アンサンブルのメンバーの琵琶奏者ヤン・ウェイとデュオ・Qi Linを結成するなど、音楽を通じての国際交流にも力を入れている。2009年にはサントリーホール主催公演のスペシャル・フェスティバル・ソロイスツとサントリーホール23周年記念ガラ・コンサート「響」に出演。
ダシュンは、ノースウエスタン大学音楽学部にて講師を務めた後、2007年9月より、テキサス大学オースチン校音楽学部の助教授に就任。各地演奏会においては マスタークラスや公開レッスンを行うなど、指導者としても活躍中である。